2010年9月26日日曜日

カンペイ、ゴールまで5千キロを切る

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● SEPTEMBER 25. 2010  DAY  648
  総移動距離  36,101.3km
 ゴールまで、あと 4,971km




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 さて、今日の公式ブログにはこうある。

 SEPTEMBER 26. 2010
 DAY  649   36,101.3km


 そしてもうひとつ、これのほうが大々的なのだが。

 ゴールまで、あと 4,971km


 そう、5,000キロを切ったのです。
 ただし、まだ写真映像はありません。
 代わって、留守番スタッフよりのメッセージをコピーしておきます。





2010.09.26 13:20 [DAY649]
 お留守番スタッフより、649日目スタートのお知らせ

 みなさま

 現地より、今日はホテルに戻ってからのブログアップになりそうという連絡がきました。

 本日、649日目。
 現地時間、朝7時38分に無事にスタートしています。

 今日はどんなことが起こり、どんな出会いがあるでしょうか?
 楽しみにお待ちください!

 お留守番スタッフ タケノ


 つまり、649日目の写真はないということ。
 動画は昨日648日目のものです。
 明日を楽しみ待て、ということでしょう。
 ついに、5千キロを切りました。
 5,000kmとは?
 エボルタの東海道53次は500km。
 つまりその十倍にあたり、言い換えると東海道5往復になる。
 私は東海道を16日で歩いた。
 これ1日8里32kmの歩行者の標準スピードで。
 ということは、5,000kmとは歩けば160日の距離。
 5カ月と10日になる。
 走れば途中の休みを加えても4カ月あれば十分。
 単純計算でいっても来年1月末までには、ゴールの大阪に着けるということである。
 画像等は明日掲載されるようです。
 そのときが待ちどうしいです。

 ちなみに今日、エボルタはというと「保土ヶ谷宿」にゴールしました。
 回線不良で中継できなかったのことで、前のの繰り返しで面白くなかったが、通信も回復してゴールシーンを先程みました。
 ちょうど4日目。
 日本橋-品川-川崎-神奈川(横浜)-保土ヶ谷、である。
 これどのくらいの距離かというと日本橋から旧道表示で「41.2km」。
 つまり、ほぼフルマラソンと同じである。



[◇]
 さて、日が変わりまして「649日」目のデータが入ってきた。



2010.09.26 19:00 [DAY649]
649日目、スタート!



9月26日DAY649 午前7時38分(日本時間午前8時38分)気温10℃

本日は、急に冷えてきました。それでも今日のコースは哈密(ハミー)の街を抜けていくので
先々日ほどの強風は吹かないと思うので気分的には幾分か楽と思われます。

寛平さん「今日はちょっと寒いね、山からの吹き降ろしの風が・・・・」
すると寛平さん「お願いします、お願いします」拝み出しました。
「何をお願いしたんですか?」と尋ねると
寛平さん「今日も無事走れます様に、そしてトイさんの酔いが醒めますように」

実は昨日の夜、トイさんのお別れ会&リュウホウさんの歓迎会っぽい感じに流れでなったので
トイさんが60度ぐらいある地元のお酒をグイグイ飲んでいたんです。

ともあれ、「よっしゃー、10、10」と言って寛平さんは元気にスタートを切りました。




2010.09.26 19:20 [DAY649]
649日目、ゴール!



午後4時54分(日本時間午後5時54分) 気温26℃

ゴール手前2キロで、トイさんが「最後に寛平さんと一緒に走りたい」と言い出しました。
寛平さんも快く承諾して、ゴール前に寛平さんが右手を差し出し、
2人手をつないで一緒にフィニッシュ!!今日はなんと55キロを走破!

寛平さん「トイさん、やさしい人ですわ」
トイさん「ずっと1ヵ月ぐらい、毎日毎日、5キロ、7キロ、10キロ前に待ってますけど。もう慣れてますね」
と相変わらず少し無理な日本語を言うと・・・トイさん「今日から離れて、寂しいよ・・・」

今までは「寂しい」とか、ちゃんとは言わず「ちょうど良い」とか「寂しくない」なんて言っていたトイさんの言葉に
寛平さん「寂しい!?」と少し寂しい様な、少し嬉しい様な顔をして、2人で固い握手。

トイさん「お健康などをお祈りします」と精一杯の日本語でお礼の言葉を述べてくれました。
寛平さん「ありがとうございます、トイさんありがとうね」と深々と頭をさげてました。

移動距離 55.0km
所要時間 9時間16分
総移動距離 36156.3km


 あれ、おかしい?
 「36,156.3km」になっている。
 「36,101.3km」のはずではなかったか。
 これはどうなっている?
 5,000kmを切ったのは何時だったんだろう?

 こういうのは調べてみたくなるのがクセ。
 1日前の「648日」目のデータを見てみる。


2010.09.25 10:00 [DAY648]
648日目、スタート!



9月25日DAY648 午前8時13分(日本時間午前9時13分)気温16℃

本日の朝は快晴。風は少しだけ吹いてますが、今の所問題ない程の強さです。

寛平さん「よーー!ドンと行こう!!」辻「ん?ドンと来いじゃないんですか?」
「どんと来い、やとホンマに来よるから」と昨日の強風が怖いのかちょっと弱気な発言。そのあと
「よっしゃー行きましょー!ドンと行こうぜ〜♪ドンとね〜♪ドンと行こうぜ〜♪ドンとね〜♪ドンガラガッチャ〜♪」
楽しそうに踊って気合を入れてから
寛平さん、宿泊先の電車の汽笛がうるさいと言う理由から
「フェ〜〜フェ〜〜フェ〜〜」とスタートして行きました。




2010.09.25 18:50 [DAY648]
648日目、ゴール!



午後4時50分(日本時間午後5時50分) 気温26℃

スタートして40キロで寛平さん「今日はこのまま55行くかー!」と言っていたんですが、
ゴール手前約1キロで、辻「寛平さん、無理しないで下さいね」とサラッと声をかけたら、
寛平さんサラッと「じゃあ、そうして、50にしようか」と、あっさり前言撤回。

という事で、本日は昨日ほどの向かい風は無く、順調に50キロ走破!

そしてここで新たな仲間が加わりました。新しいガイドの名前は張宝龍(チョウ・ホウリュウ)さん、
ドライバーのチョウさんとかぶるのでどう呼ぶようになるかは今後の展開しだいです。
今の所は「ホウリュウさん」と呼んでます。(写真一番右)

寛平さん「よろしくお願いします。」とヘトヘトに疲れながらも、握手をして
みんなで「ハイチーズ!」

移動距離 50.0km
所要時間 8時間37分
総移動距離 36101.3km


 ということは、「36,101.3km」になったのは648日目ということになる。
 つまり

 SEPTEMBER 26. 2010
 DAY  649   36,101.3km
 ゴールまで、あと 4,971km

は間違いで、

 SEPTEMBER 25. 2010
 DAY  648   36,101.3km
 ゴールまで、あと 4,971km

が正式表示になるということである。

 ちなみに、スクリーンではいまも「DAY 649 
ゴールまで、あと 4,971km」の表示である。

ということは現在、
 「DAY 649 終了、 ゴールまで、あと 4,916km
が正解になる。

 別に表示の間違いではなく、紛らわしいということである。
 現在:SEPTEMBER 26. 2010 DAY  649

 昨日までの総移動距離  36,101.3km
 ゴールまで、あと 4,971km
 
 ということである。

 いずれにしろ、カンペイは 5,000km を切りました。
 着々と日本へ向けて歩を刻んでいます。





● 花いろいろ

2010年9月24日金曜日

中央日報:攻撃サイト認定

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● 中央日報「japanese.joins.com」をアクセスすると出てくるメッセージ



 韓国の新聞である「中央日報」のサイトを開こうとしたら出てきたのが、上の「攻撃サイト」のメッセージ。
 写真に撮ってみた。
 これは「google」が管理して出しているメッセージである。

 このところおかしかった。
 中央日報の記事が出てくるが、ほんの少したつとエラー表示とともにインターネット接続が切れてしまう症状が続いていた。
 どうも混雑しているのか、中央日報がメンテナンスしているのか、あるいは使用している回線がオーバーフローなどしてエラーになっているのかとかいろいろ思ってみたが判断できるはずの知識もない。
 今日はまったくアクセスせず、出てきたのがこの画面。




 プリントアウトしてみた。



 中央日報というのは少し常識ハズレな反日的過激さはあるが、韓国の三大新聞のひとつのはずであり、まさか記事にあるようなことはしていないと思うのだが。


 
攻撃サイトとして報告されています!

 このWebサイト~(japanese.joins.com)は攻撃サイトであると報告されており、セキュリテイ設定に従いブロックされました。

 攻撃サイトはあなたの
①.個人情報を盗んだり、
②.コンピュータへの攻撃に利用したり、
③.あなたのシステムを破壊するためのプログラムをインストールしよう
とします。

 一部の攻撃サイトでは意図的に有害なソフトウエアを配布していますが、多くのサイトでは運営者が知らずに、または許可無く有害なソフトウエアの配布に不正利用されています。


 そこで記事の下欄の右の
 「
このサイトがブロックされる理由
をクリックしてみた。
 出てきたのが下の画面。




 これもプリントアウトしてみる。




セーフ ブラウジング
japanese.joins.com の診断ページ 診断提供:Google

japanese.joins.com の現在のステータス
 疑わしいサイトとして認識されています。このウェブサイトにアクセスするとコンピュータに損害を与える可能性があります。

 過去 90 日間に、このサイトの一部で不審な動きが 1 回報告されています。

Google による巡回テスト状況
 このサイトで過去 90 日間に Google がテストした 39 ページのうち 1 ページで、ユーザーの同意なしに不正なソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていたことが判明しました。
  Google が最後にこのサイトを巡回したのは2010-09-23で、このサイトで不審なコンテンツが最後に検出されたのは2010-09-23です。

 Malicious software includes 2 backdoor(s), 2 exploit(s).
 Successful infection resulted in an average of 5 new process(es) on the target machine.

 不正なソフトウェアは sz56hr.com/, 117.41.174.0/ を含む 2 個のドメインでホストされています。

 agentr.cn/ を含む 1 個のドメインが、このサイトの訪問者に不正なソフトウェアを配布する媒体として機能しているようです。

 This site was hosted on 1 network(s) including AS4766 (Korea Telecom).

有害な不正ソフトの感染を広げる媒介をしていたかどうか
 過去 90 日間に japanese.joins.com が感染の媒体として機能した形跡はありません。

不正なソフトウェアをホストしていたかどうか
 いいえ、このサイトでは不正なソフトウェアのホスティングが過去 90 日検知されていません。

疑わしいサイトとして挙げられた原因
 第三者が不正なコードを合法的なサイトに追加したことにより、この警告メッセージが表示されている可能性があります。

次のステップ:
 * 前のページに戻ってください。
 * このサイトの所有者であれば、Google ウェブマスター ツールを使ってサイトの審査を依頼することができます。審査プロセスの詳細については ウェブマスター ヘルプをご覧ください。
                                            Updated 18 hours ago


 どうなっているのでしょうか。
 知識のない者にはさっぱりわかりませんが。
 ただこの新聞社のサイトの内容がひじょうにいい加減で裏付けがなく、薄っぺらな煽り記事が多く、社会的マスコミ的信用性の全くないサイトです。
 それは誰もが分かっていて、面白半分で読んでいるはずですが、中にはそれにカチンとくる素直な人もいて、そういう人達にやられたのかもしれません。
 
 やっぱり世の中、突然なにかが起こるもののようです。
 鈴鹿で予想もしないトンネル事故に出会ったりするということは、エボルタが歩道でよろけた自転車に踏み潰されるアクシデントもゼロではない。
 あるいは子供の三輪車に轢き逃げされるかもしれない。
 あるいはまたこの穏やかな「三々亭」が攻撃を受けることもあるいうことです。
 「予期せぬデキゴト」は必ず襲ってくるものです。

 


[◇]
 9月27日夜、まだ回復しない。
 長い。



 どういうことになっているのだろうと、知識のある人のサイトをのぞいてみた。

 先日からトロイの木馬を仕込まれているので気をつけて、という警告をしていた中央日報。
 ついに攻撃サイトとしてFirefoxではアクセスできなくなった。

 とあります。
 ということは、「トロイの木馬」とは、例の中央日報をアクセスすると一旦表示されるもすぐにインターネットそれ自体が落ちてしまう、という過激な動きのようです。
 ウエブをアクセスできないということではなく、インターネットが落ちてしまうというのは始めて経験しました。
 以前、朝鮮日報をはじめとするいくつかの公的機関がサイバー攻撃をうけたことがありましたが、サイト表示ができなくなるところまでで、決してインターネットそのものが落ちるということはありませんでした。
 だが、今回はまずインターネットが切れ、不通になるという症状から始まった。
 これはトロイの木馬が起こしたものか、それとも google が意識的に危険とみなして強制手段を行使したかは分からない。
 これは、正直いってひどすぎる。
 また、立ち上げなければならない。
 ところが、ウエブサイトを通して別のインターネット局から中央日報に入ると、これはつながった。
 ということは!!!
 この攻撃サイト認定にからむ障害は「google--firefox」のルートでのみ起こっているようで、「マイクロソフト--インターネットエクスプローラ」では起こっていないということになる。
 そこで、インターネット回線を保持するために「攻撃サイト認定」メッセージの表示ということで、回避することになったらしい。 つまり、狙われたのは「firefox」ということのようです。
 知識のある人はすごいことをやるものです。
 でも、firefox が3日半近くも対応できないでいるというのは、これ google としては無能ではないだろうか。

[◇] 9月28日朝、やっと回復た。


 メッセージがでたのが24日の朝。
 回復したのが今日28日の朝。
 4日ぶりである。
 回復記念にスクリーン表示にある記事を一本コピーしておきます。


2010.09.27 09:51:0
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=133310&servcode=A00&sectcode=A00
中国VS日米アセアン「尖閣対立」戦線拡大

中国と日本が東シナ海の尖閣諸島(中国名釣魚島)をめぐる領土紛争が新たな局面を迎えている。

米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳が紛争の平和的解決を促す共同声明を通じて今回の事態に介入したのだ。
 南シナ海領有権をめぐり、中国と争ってきたアセアン主要国も尖閣事態を契機に中国に対して警戒心を示したのだ。
 こうして日中紛争が中国を相手に日本、米国とアセアンが連合戦線を広げる状態に発展している。

バラク・オバマ米国大統領とアセアン首脳は24日(現地時間)、ニューヨークで会談を開いた後、航行の自由保障と地域安定、国際法遵守を促すという内容の共同声明を発表した。
 特に声明はアセアン諸国の強い要求により「どんな国家によっても南シナ海領土紛争のための武力の使用または脅威に反対する」と述べた。
 オバマ大統領はこの日、開幕演説で「米大統領として私は米国がアジアでリーダーとしての役割を担いたい」とし「太平洋諸国の一員である米国はアジア地域民と未来に“大きな利害関係”(enormous stake)を持っている」と述べた。

台湾とベトナムを含むアセアン諸国はこれまで、ベトナム東にある南シナ海西沙(パラセル)諸島をめぐり中国と領有権争いをしてきた。
 中国は最近、この地域で操業する自国漁船を保護するという名目で400トン級大型漁業指導船を配置する計画だ。

フィリピン西の南沙(スプラトリー)諸島に対しても領有権を主張している。
 この島をめぐりフィリピン、ベトナム、台湾、マレーシアと対立をもたらしている。
 中国は1992年に制定した領海法で、尖閣と時事、難事群島をすべて自国の島だと明記した。
 こうした経緯のため、アセアン諸国は中国の尖閣列島攻勢に対して警戒心を表出している。

米国とアセアンが共同声明で「中国と日本の尖閣列島対立は武力を使って解決してはいけない」と明らかにしたのもこのような懸念の表明だ。
 声明が出た後にも中国は強硬な立場を和らげていない。
 中国は軍事地域侵犯の疑いで、23に日拘束した日本人4人を抑留しており、最近釈放された中国漁船船長拘束に対しても謝罪と賠償を要求している。

中国は自国領土紛争に対する米国の介入に強い拒否感を見せてきたことがある。
 7月にはヒラリー・クリントン米国務長官がアセアン地域安保フォーラム(ARF)で「南シナ海南沙諸島領有権対立の平和的解決が米国の利益と直結する」と発言すると中国が激怒した。






● 花いろいろ

2010年9月23日木曜日

エボルタ、東海道をゆく:出発

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● 「エボルタ」東海道をゆく



 さて、何といっても今日の話題はこれ。
 「Evolta」または「eVolta」。
 ちなみに今日は「品川宿」に到着したとのことです。


毎日新聞 2010年9月23日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100923mog00m020002000c.html

パナソニック:ロボット「エボルタ」東海道五十三次の旅スタート 500キロ走破目指す


● 東京・日本橋をスタートしたロボット「エボルタ」

 繰り返し充電して使えるパナソニックのニッケル水素電池「充電式エボルタ」で動くロボット「エボルタ」による「東海道五十三次走破実験」が23日午前7時45分ごろ、東京・日本橋からスタートした。
 国道1号など公道約500キロを走破し、11月中旬の京都・三条大橋到着を目指す。

 エボルタはロボットクリエーターの高橋智隆さんが設計・開発。
 大八車を引いた旅人姿で、大八車に10本、旅人の背中に2本の新型の「充電式エボルタ」を装着し、時速3~5キロ程度で走る。
 女性4人組「エボルタシスターズ」が赤外線機器を持ち、センサーを持つエボルタ号を誘導する。

 この日は、関係者や報道陣が見守る中、東海道の起点・日本橋近くの広場からスタート。
 直後に強い雨に見舞われるなどしたが、午前9時半過ぎに東京・浜松町を通過。
 順調に進んでいる。

 途中経過は動画サイト「ユーストリーム」
 http://ustre.am/nVcu
で生中継するほか、
 ツイッター
 http://twitter.com/evoltatoukaidou
でも最新情報を発信する。
 【毎日jp編集部】

【関連リンク】

エボルタワールドチャレンジ3 東海道五十三次
http://panasonic.jp/drycell/evolta/challenge/53/
パナソニック「エボルタ」
http://panasonic.jp/drycell/evolta/





 「エボルタ」とは何者か?
 というと、こういうヤツ。
 つまり身長17センチのロボット。
 こいつが大八車を引いて日本橋から三条大橋まで約2カ月かけて、
 「人の迷惑かえりみず
東海道を西下しようというわけである。

 


 さて、コイツが走行するには数々の障害がある。
 なんたって17センチのチビ。
 車道歩道の段差がまず障害。

 


 そこでルールが作られ、それによって走行するという。

  旅のルール

一.充電は1日1回とする。
一.1日一次(つぎ)以上走る。
一.走行は日中のみ。
  安全第一。雨天や安全を確保できない場合は走行を中止。

 沿道のみなさまのご迷惑にならないよう、安全に気をつけて挑戦をします。ご協力どうぞよろしく御願いします。


 素朴なQ&A

Q.挑戦ルートは?
A.旧東海道が、走行の基本ルートです。但し、安全運営のため一部迂回路を通る場合もあります。また、かつては船で移動していた「宮宿~桑名宿」間については、国道1号線を基本ルートに地上を走行します。各警察署に道路使用許可を申請した上でチャレンジを実施します。

Q.道路のどこを走るの?
A.歩道の走行を基本とし、歩道のない箇所は道路の端を安全第一で走行します。

Q.何人チームで挑戦するの?
A.エボルタを誘導する役目としてエボルタシスターズの1名。そして安全確認員2名、カメラマン2名の計5名が基本チームです。また、安全確保のため要員を増やす場合もあります。

Q.昼も夜も走り続けるの?
A.安全運営のため、走行時間は最大で「日の出から日の入り」まで。夜は走行しません。

Q.1日どのくらい走るの?
A.1日の走行は「宿」単位で行います。1日で1宿のこともあれば、2宿分をまとめて走行する日もあります。但し、例外として「宮宿~桑名宿」間については、2日間で走行する予定です。

Q.チャレンジをお休みする日はあるんですか?
A.安全運営第一なので、雨天時・荒天時など、安全運営が難しいと判断した日は、その日のチャレンジをお休みします。

Q.走行途中で天候が悪くなったらどうするの?
A.走行途中での天候悪化やその他、安全運営が難しい状況が発生した場合は走行を中断することがあります。その場合は当日、ないしは翌日に、「走行を中断した場所」からチャレンジを再開させます。

Q.ロボットが故障したら?
A.チャレンジを中断して、ロボットを修理します。修理に時間を要すると判断した場合には、充電池は変えずに、スペアロボットを使用してチャレンジを続けます。

Q.信号はどうするのですか?
A.横断の途中で赤信号に変わることを避けるため、たとえ信号に差し掛かった時点で青信号であったとしても、走行は一旦ストップします。赤信号を経て、次に青信号になった時に横断を開始します。

Q.歩道橋や踏み切りはどうするのですか?
A.エボルタは階段を登ることはできません。階段についてはスタッフが手で持って移動させます。また、踏切やその他安全運営のため警察から指導のあった箇所、安全運営のためにやむを得ない場合はスタッフが手でもって移動させます。


 走行の仕組みは簡単。
 エボルタの前に発信車を走らせ、その信号の方向にテクテク進んでいくだけ。
 この発信車を動かすのが「エボルタシスターズ」という4人組の女性陣である。
 マスクをかぶって顔は一切みせないということのようである。





産経関西 (2010年9月23日 09:37)
http://www.sankei-kansai.com/2010/09/23/20100923-043951.php
「エボルタ」動力源の人型ロボット 東海道五十三次に挑戦 パナソニック

 パナソニックは22日から、同社製の単3形充電池「エボルタ」を動力源にした人型ロボットが東京―京都間約500キロを踏破するイベントを始める。
 東海道五十三次の宿場町をたどり、充電を繰り返して歩く。
 「天下の険」とうたわれた箱根などの難所にも挑み、電池性能をアピールする考えだ。

 イベント用に製作したロボット(全長約40センチ、高さ約20センチ、重さ約1キロ)は、大八車を引いて街道を歩く旅人をイメージ。
 赤外線を感知して動き、スタッフが持つ赤外線発信装置を頼りに歩道部分を歩く。

 東京・日本橋を出発し、順調に進めば11月中に京都・三条大橋に到着予定。歩行の様子は専用サイト(http://evolta.jp/)などで生中継する。

 パナソニックは平成20年、アルカリ乾電池を積んだロボットで電池の持久力を試す実験として、米グランドキャニオンの絶壁登頂に成功。

 21年は仏ル・マンの自動車耐久レースで使われるサーキットの24時間走行を達成。
 電池で動く遠隔操作の車で世界最長距離を走ったとしてギネス記録に認定された。



 はるか昔のこと。
 「歩け歩け運動」というのが流行ったことがあります。
 うかつというか積極的というか、私もそれに乗ってしまいました。
 キャラバンシューズに身を固め、リックをかついでえっちらこっちら、エボルタと同じように東海道を歩いたのです。
 もちろん、大八車など引きませんでしたが。

 大八車といえば、以前にオーストラリア大陸をリヤカーを引いて走破した人がいましたが、すごいことをやりますね。
 調べてみたら古書がAmazonに出ていました。
 ちなみに古本でも5千円以上はするということは、貴重本のようである。


田吾作号の冒険―GO!!豪大陸 オーストラリア大陸4200キロリヤカー野郎徒歩横断 (1982年)

 最近、植村直己賞を受賞したことからも知る人が多いと思うが、リアカーに生活物資の全てを詰め込んで徒歩のみで世界に挑む男の話。
 著者にとって、海外では初めてのリアカーを引いての冒険。
 この大陸徒歩横断の経験が、今後アフリカや南米、世界各地で冒険を繰り広げるきっかけとなったのではないだろうか。
 シドニーからパースまでの4200kmを徒歩でオーストラリア大陸横断したときの記録。
 英語もほとんどわからず途中日中50℃を越す砂漠地帯をひたすら歩き続ける。。。
 その姿に感銘を覚える人間もいれば、頭がおかしいとしか捕らえない人間もいる。
 生きるとは何かを追い求めた男の物語。

 昨今はオーストラリア大陸縦断ならなんといってもソーラーカー・レースが有名です。
 リヤカーを引く超・人テクの挑戦から、最新技術を駆使した超ハイテクでの挑戦と時代は移り変わっています。
 今から30年ちかくも昔のこと、いろいろな人がいたということでもあります。

 40年以上も昔のことになると、東海道をシーズンになるとずいぶん多くの学生が歩いていた。
 私もそのひとりとして紛れ込んだのである。
 確か、日本橋から京都三条大橋まで16日。


 その間、西からの者、東からの者、合わせて数人のお仲間に会っている。
 神戸が終点で19日であったと記憶する。
 昔のことで市街地にはちょっとばかりはあったが、その頃ではエボルタの進む歩道というものはほぼないといっていい。
 よって、車が怖い。
 後ろからスーとこられる車が一番いやである。
 旧道というのは道が狭い。
 そこに車である。
 安全を考えて車と対面する形で道路の隅を歩く。
 つまり車は左側通行、人は右側通行である。
 これ、なにが疲れるって目玉が疲れるのである。
 目の横を四六時中車が横切っていく。
 これを怖いから一生懸命みてしまう。
 そのせいだろうと思うが、もちろん足も疲れるが、目玉がひどく疲れるのである。
 夜になるとジーンと痛み出して眠れない。
 これがつらい。
 おそらくカンペイも始めはこれに襲われたことと思う。

 エボルタの初日は品川、私のときは横浜(旧道表示だと神奈川)。
 横浜なら電車で自宅に帰り、翌日早めに戻ればいいのだが、それでは面白くないと駅前の旅行案内所へいって安い宿を紹介してもらった。
 カンペイがガン治療でアメリカにいたときも、絶対に日本に帰らなかったのと同じ心理である。

 この五十三次での最大の思い出は?
 というと、圧倒的にこれ。
 「鈴鹿トンネル事故」をご存知ですか。
 鈴鹿の坂を登っていったのは事故の二日後。
 行き交う車はパトカーと関係車両のみ。
 普段なら1日、1万3千台の車両がひっきりなしに行き交う坂道であるのだが。
 天と地がひっくり返ったように静かなものである。
 この事故をWikipediaで調べてみた。
 「ない!」
のである。
 「鈴鹿トンネル」の稿に、わずかに、
 「1967年3月6日 : 午前5時、鈴鹿トンネル内にて車両13台が炎上する火災事故が発生。」
と記載されているのみである。
 ということは、私が鈴鹿の坂を登っていった日は3月8日の午後ということになる。
 トンネル近くの茶店に、今日は泊めないというのを無理に泊めてもらい、夜、ここのご主人が事故を見にいくか、というので車で連れていってもらった。
 でも夜のこと、人が右往左往しているだけでなんにもわからなかった。
 翌朝、おにぎりを作ってもらって、再び上りはじめる。
 やっと火災現場のトンネルが見えてみた。




 写真では煙が出ているが、そのときは煙は止まっており、トンネルの入り口上のレンガはケムリで真っ黒に焦げていた。
 左右に焼け爛れたトラックが10台ほど引き出されていた。
 印象に残ったのはタイヤに入っているスチールワイヤーがゴムがやけてむき出しになり車輪にからまっていたことが、妙に生々しい。
 この日は小雪模様で、その向こうに焼け爛れたトラックが置かれており、なんとも陰気にしてうら寂しかった。
 トンネルの脇の小道からトンネルの上に出る。
 うっすら積もった雪を踏みしめながら、この下が事故現場になるんだな、と思ったことを覚えている。
 反対側のトンネル口もまったく同じ様子。
 トンネル上部のレンガは黒焦げで、左右には金属体のみ残してあとは燃えてしまったトラックが引き出されていた。
 こちらは、若干少なかった。
 記事には13台とあるが、そのときは両側合わせて20台弱くらいはあったように思ったのだが。

● 帰宅して自宅前


● 薩埵峠で、自分で自分を撮る。
  若いな(40年以上も昔の写真)!
  リコー:ハーフサイズカメラで


 遠い昔のことである。
 果たして、エボルタはどんな障害に遭遇することになるのか、あるいはなんのトラブルにも見舞われずに京都まで行き着くことになるのか。
 鈴鹿の事故のようの、思ってもみなかった、想像すらできないものに出会うことがあるのが人生。
 いや「ロボ生」。
 カンペイの「アースマラソン:シルクロードをゆく」とともに、追ってみたいと思っています。
 
 ちなみに東海道53次の正式距離はこのサイトで。



東海道五拾三次之内(保永堂版)より 「日本橋」 - 歌川広重

東海道53次距離表
http://350ml.net/labo/tokaido.html


東海道五拾三次之内(保永堂版)より 「京師」 - 歌川広重






[◇ 2010-09-24]
 「Panasonic EVOLTA 東海道五十三次チャレンジ 生中継中」を今観ている。
 2日目、大森警察署前を通過した。
 結構、順調。
 でも見ているとこれ疲れる。
 今、梅屋敷駅入り口を通過中。
 キリがない、ヤメます。





 

● 花いろいろ

2010年9月14日火曜日

ウイリー・ワグテイルの巣

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 「一年ぶり」というとこの鳥。
 愛称「ウイリー」。
 愛称がそのまま鳥の名前になった。
 ウイリー・ワグテイル:Willie Wagtail
 和名:横振扇ビタキ:ヨコフリオウギビタキ

 さほどに愛される鳥。
 なにしろキビキビした動作でまつわりつく。
 ついつい顔がほころんでしまう。
 が、よく考えると、
圧倒的にバカにされている、ということ。
 別にこの鳥に一年ぶりに出会ったわけではない。
 一年ぶりにコヤツの巣に出会ったということである。

 


 昨年は9月24日にこの鳥の巣を見つけている。
 今年は9月10日に見つけた。
 場所はピッタシ同じところ。
 同じところというのは、同じ木の同じ枝の同じ位置で、昨年と同じ巣を作った。



● 2009年9月28日


● 2010年9月14日

 ということは、同じツガイが同じ場所に作ったということになる。

 土巣鳥はその名のとおり土とおそらく唾液をまぜて泥をつくり、それで作巣するのだと思う。
 よって素材が土のために頑強である。
 1年くらいは楽に保つ。
 ワグテールの方は同じお椀型だが芯は小枝とワラであり、それをカイコのようなマユで覆ってある。


 よって、土巣と比べると壊れやすく、使用済みで放棄すると2カ月くらいで消えてしまう。

 1個見つかったということは、他にも見つかるはずだと思ってここ一年注意深く観察しているのだが、まるで見当たらない。
 ツチスドリの巣はよく見つかるの対して、ちょっと残念である。
 よほどうまく隠しているのだろう。
 となると、2個目を見つけてみたい、という衝動にかられる。





[◇]
 あれ、クリークに猫がいる。
 鳥のヒナを狙っているのか。
 いまは卵だからいいが、孵化したあとは気をつけないないと。












● 花いろいろ

2010年9月13日月曜日

一年ぶり:フクロウ

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● 千葉県警流山署に一時保護された野生のフクロウ(県警提供)千葉県警流山署に一時保護された野生のフクロウ(県警提供)




産経新聞ニュース 2010.8.18 21:37
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/100818/chb1008182143010-n1.htm

 野生フクロウを一時捕獲 千葉・流山

 千葉県流山市で18日深夜、「木の下にフクロウが落ちている」と通報があり、駆けつけた流山署員が捕獲した。
 保護されたフクロウは、外傷も弱った様子もなく、その後、関係者によって野生動物と判断されたため、18日午後には自然に返されたという。


 ニュースはこれだけ。
 目玉がクリッっとしてとってもかわいい。
 種類がわかるといいのですが、名前が載っていません。
 でも「木の下にフクロウが落ちている」とはどういうことでしょう。
 フクロウを飼っている方は多いようですね。
 Wikipediaにはなんとも書いてありませんので許可されているということでしょう。
 飼育できるということは餌付けできるということ。
 その記事を。



 山陰中央新報 2010.8.20
http://www.sanin-chuo.co.jp/sumai/modules/news/article.php?storyid=521461045

生活 : フクロウ、5週間保護後放鳥したが…毎朝夕に飛来


● 餌の鶏肉をもらうフクロウの「フクちゃん」

 出雲市佐田町反辺の左官、今岡充さん(59)方に毎朝夕、フクロウ1羽が飛来し、餌をもらったり母屋に入ったりするなど、家人との触れ合いを楽しんでいる。

 フクロウは5月下旬、今岡さん宅近くで衰弱しているところを、今岡さんが保護。
 自宅やフクロウを保護したことがある知り合い宅で約5週間、餌を与え世話した。
 7月上旬には今岡さん方から巣立ち裏山に帰った。
 しかし、その後1カ月たっても毎朝夕には決まって母屋裏で「ピィー、ピィー」と甘えた声で家人を呼び、「山での暮らし向きが心配のあまり餌を与えている」(今岡さん)という。

 早朝6時すぎには今岡さん宅を訪れ、同居する今岡さんの孫娘、真悠さん(10)らから餌の鶏肉をもらい、約1時間ほどいて山に帰って行く。
 保護した時は体高約20センチだったが、すでに約40センチに成長した。

 今岡さん家族は「フクちゃん」と呼び、充さんと真悠さんが一番好きなようだ。
 真悠さんは「おけの中で水浴びもしていた。
 餌を食べる時に目をつぶる顔がかわいい」と喜ぶが、大人は「自然回帰が一番。
 仲間のところに」と複雑な気持ちで見守っている。



 『トトロの家』で載せたフクロウはオーストラリア全土に生息している「サザン・ブーブック:Southern Boobook」というポピラーなフクロウ。
 いわゆる、「オーストラリアン・フクロウ」。
 和名では「ミナミアオバズク」という。



● サザン・ブーブック(昨年)

 このフクロウが今年もやってきました。
 「やってきた」というと渡り鳥のような印象をあたえるが、そいうことはないと思う。
 この鳥を昨年みたのは9月27日。
 今日は9月13日。
 ほぼ一年。
 最後に見たのは昨年の12月9日。
 さて今回はいつまで、姿を見せてくれるだろうか。



● 今年はじめて出会ったサザン・ブーブック

 昨年はツガイだったが、現在は一羽。
 眼をつぶっているので、寝ているのか。
 あまり昼間は眼を開けないようである。





● まるで動きがないので、ビデオには似合わない。
  一枚の写真があれば十分。


[◇].
 翌日にはいなくなっていた。
 止まったところが場所的によくない。
 遊歩道から丸見えである。
 このへんはあまり人機がよくない。
 イタズラされることもある。



[◇].
 その後に数回出会いました。
 動きのあるビデオを。
 画面が小さいのでわかりにくいですが目がクリクリです。





[注].
 なんとこの鳥、渡り鳥だったのです。
 知りませんでした。
 フクロウは渡り鳥ではないようですが、このアオバズクというのは渡り鳥なのですね。
 よってフクロウは飼えますが、アオバズクは無理なようです。
 ちなみにアオバズクの許可無き飼育は禁止されているとのことです。

 日本語Wikipediaから。




アオバズク(青葉木菟、Ninox scutulata)は、動物界脊索動物門鳥綱フクロウ目フクロウ科アオバズク属に分類される鳥。

夏季に中華人民共和国、日本、朝鮮半島、ウスリーで繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬する。
インドやスリランカ、中華人民共和国南部、東南アジアでは周年生息する。
日本では亜種アオバズクが九州以北に繁殖のため飛来(夏鳥)する。
和名は青葉が芽生える季節に飛来することが由来。
亜種リュウキュウアオバズクが奄美大島以南の南西諸島に周年生息(留鳥)する。

全長27-30.5cm。翼開張66-70.5cm。
頭部から背面は黒褐色の羽毛で覆われる。
下面の羽毛は白く、褐色の縦縞が入る。
顔を縁取るような羽毛(顔盤)は不明瞭。
虹彩は黄色。嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は黄色。
オスはメスに比べて相対的に翼長が長く、腹面の縦縞が太くなる傾向がある。

平地から低山地にかけての森林や農耕地に生息し、越冬地ではマングローブ林などでも見られる。
群れは形成せず単独もしくはペアで生活する。
夜行性で、昼間は樹上で休む。

食性は動物食で、昆虫類、両生類、爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類などを食べる。

繁殖形態は卵生。
樹洞(時には庭石の間や巣箱)に巣を作り、1回に2-5個の卵を産む。
抱卵はメスのみが行い、オスは見張りをしたりメスに獲物を運んだりする。
抱卵期間は約25日、巣立ちまでの日数は約28日。
雛は巣立ち後、徐々に営巣木から周辺の林へ移動する。

大木の樹洞に巣を作るため社寺林に飛来したり、昆虫類を食べるため夜間に街灯に飛来することもある。
その反面、営巣木の伐採や越冬地での開発により個体数を減らしている。


 サイトから。


街中でフクロウ拾っちゃった
http://fukufukurou.cocolog-nifty.com/photos/aoba/








● 花いろいろ

2010年9月10日金曜日

石垣島ラー油

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● 石垣島ラー油:ガジェット通信より




日経ビジネス 2010年9月6日(月)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100901/216071/
石垣島でラー油を売る「ペンギン夫婦」

 国の過疎集落研究会の報告によると、全国には6万2000もの過疎集落が存在している。
 そのうち、10年以内に2600集落が消滅する可能性があるという。
 「古老が1人なくなることは図書館が1つ消えること」。
 アフリカの古い言い伝えにあるように、それぞれの風土に寄り添い、作り上げてきた生活の知恵や文化が消え去ろうとしている。

 瀬戸際に立つ辺境。だが、時代に抗い、輝く人々は現実にいる。
 東京農工大の客員教授、福井隆氏はこういった“辺境で輝く人々”を目の当たりにしてきた。

 福井氏は年間250日以上、過疎集落に足を運ぶ「地元学」の実践者。
 これまで7年間、100カ所以上の現場で地域づくりの支援をしている。
 「地元学」とは、無い物ねだりではなく、今あるもので何ができるかを考える。
 そのプロセスを通して地域を元気にしていく学問である。

 多くの地域は「ここには何もない」と誇りを失っている。
 だが、それぞれの足元を見つめ直すことで、「何もない」と言われているところでも、未来への希望を作ることができる。
 地元学を通して、福井氏は地域住民に気づきを与えている。

 日本中を旅する「風の人」。
 ゆえに見える地域の未来。
 この連載では、辺境で力強く輝く人々を福井氏の目線で描く。
 地域を元気づけるにはどうすればいいか。
 住民の心に火をつけるにはどうすればいいか。
 集落に溶け込むにはどうすればいいか――。
 1つのヒントがわかるのではないだろうか。

 1回目はラー油ブームの火付け役、「辺銀食堂の石垣島ラー油(登録商標5139092号)」(以下 石垣島ラー油)をヒットさせた石垣島の辺銀夫婦の物語。
 現場に足を運び、人間関係を通わせた著者だからこそ書ける視点を見ていこう。


 3,4日前のインターネット・ニュースである。
 そういえばこの写真どこかにあるはずだとフォルダーを探しまわってみつけた。
 ピンボケ。





 1カ月くらい前になるか、ラーメンを食べていたら家人が
「そういえば、ラー油をもらったけど入れてみる」
と言って、どこからかゴソゴソやってもってきたのがこのラー油。
 今年始め日本から帰ってくるとき、フーちゃんだったかな、マーちゃんだったかな、よくわからないが「おみやげ」としてもらったものらしい。
 ラー油などというものはギョーザを食べるとき以外に使うものでないので、台所の棚に放り込まれたまま半年以上も放置されていた。
 なら入れてみるかと思ってやってみたが、大いなる失敗。
 ラー油というのは出口が細く振って出すというイメージがあった。
 その感覚で手が動いた。
 このラー油、広口瓶。
 ドッバーとラー油がラーメンに注がれた。
 こりゃ辛そう。
 すぐに、おタマを持ってきて、しゃくって大半捨てた。
 果たして、うまかったのかまずかったのか、記憶にない。

 数日してムスコがやってきた。
 このムスコ、超激辛が大好きという嗜好を持つ。
 コヤツの好きなポテトチップスはヒーカラでとてもついていけない。
 「日本のラー油、もらったんだけど持っていく、ウチじゃ使いそうもないの」
 「そう」
 「石垣島ラー油っていうの」
 「イシガキジマ、えー!
 「‥‥」
 「それ、超有名なやつよ、手に入らない幻のラー油よ!
 「‥‥」
 「なんで、もっているの」
 「いや、****ちゃんからもらったものだと思う、日本から持ってきたの」
 「もらう、もらう、ラッキーだ」
 その時のムスコと家人の会話を表すとこんな風になる。

 私との会話はこうなる。
 「このラー油はペンギン食堂というところで作っているらしい」
 「ペンギン?
 なんでペンギンが石垣島にいる。あれは寒いところにいるんだろう。ペリカンの間違いだろう」
 「いや、どうもこの店のおっさんとおかあさんがペンギンに似ているから付けられたあだ名のようだよ」
 ペンギンに似た夫婦?


 「有名なラー油」と聞いて、なら写真に撮っておこうと試みたが失敗のピンボケ。
 理由はツチノコのときと同じ。
 近い被写体を望遠で撮ってしまった。
 こういう時は普通にとって、パソコン画面で拡大するのが常法。
 撮ったわ撮ったがピンボケなので、どこかのフォルダーに入れて忘れていた。
 そして昨日出会ったのが、上の記事。
 googleニュースのピックアップの一面にあった。
 なるほど、これは結構有名なモノらしい。

 検索してみたら、何とWikipediaにも載っている。


 石垣島ラー油(いしがきじまラーゆ、愛称:石ラー(いしラー))は、沖縄県石垣市石垣島のみで製造されている、具材を食べるタイプのラー油(辣油)である。
 2000年(平成12年)に販売が開始された。

 中国・陝西省西安出身で石垣島在住の夫婦が、具材を食べるタイプのラー油を開発し、2000年(平成12年)、石垣島にて開催されたイベントで販売したのが始まりである(ただし、具の入ったラー油そのものは中国にて古くから存在している)。
 以来、好評を博し、石垣島にてその夫婦が営む店で作られることとなった。

 販売は、石垣市内にある石垣島ラー油工房、わしたショップ、日本各地の小売店での小売りのほか、日本全国向けに通信販売が行われている。
 日本全国に愛好者がいるが、生産量と販売店の少なさから「幻のラー油」とも呼ばれている。

 本品が登場して以降、八重山諸島では黒米や塩といった郷土の特産品が次々と商品化された。
 八重山諸島を含む沖縄の特産品業界が、支持を集める石垣島ラー油に刺激を受けて活性化している。
 また、本品が人気を博したことがきっかけとなって、ラー油市場が2000年代中盤以降に規模拡大傾向となっている。

 唐辛子、石垣の塩、島唐辛子、ピパーチ(島コショウ・和名はヒハツモドキ)、春秋ウコン、黒砂糖、ニンニク、白胡麻、黒豆、山椒、植物油を原材料とする。
 辛味を抑えたまろやかな味と、一般的なラー油とは違って多くの具材が沈殿している点、その具料を食材として使う点などが特徴的である。

 2010年7月12日には、ペンギン食堂が監修した「ポテトチップス 石垣島ラー油味」がカルビーからコンビニエンスストア限定で発売された。
 これは、石垣島ラー油を使用したものではなく、石垣島ラー油に含まれる島唐辛子、石垣の塩、ピパーチ、ウコン、黒砂糖、ニンニク、ごま、山椒、味噌、オリーブオイルの10種類の素材を使用して、石垣島ラー油の味を再現しつつ、ポテトチップスに合うように調整したものである。

* 辺銀暁峰、辺銀愛理 『ペンギンごはんとおいしい石ラー仲間』 主婦と生活社、2006年。
* 辺銀暁峰、辺銀愛理 『ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし』 マガジンハウス、2008年。


 ペンギンとはご夫婦の氏名の「辺銀」がなまったものらしい。
 このラー油、どうも餃子やラーメンにちょっと垂らして使うものではないらしい。
 「具材を食べるタイプのラー油(辣油)」とある。
 これは知らなかった。
 口が広いわけである。
 我が家においておいたら、ギョーザを食べるときにチョビット使われるだけで、終わってしまったであろう。

 「ポテトチップス 石垣島ラー油味」という記事がありましたので、読んでみました。


ガジェット通信 2010.07.08 23:00:23
http://getnews.jp/archives/66994
 食べ比べ! 本物『石垣島ラー油』とカルビー『ポテトチップス 石垣島ラー油味』


 カルビーから、”PARIPARI VARIATION”(パリパリバリエーション)シリーズの新商品として『ポテトチップス石垣島ラー油味』が登場!
 今回なんと、発売前の『ポテトチップス石垣島ラー油味』と本物の『石垣島ラー油』が試食できるということでカルビー本社へお邪魔してきました

- PARIPARI VARIATION シリーズとは
 カルビーポテトチップスの”PARIPARI VARIATION”シリーズは2001年から販売スタート。
 コンビニエンス限定商品であり、話題の味、他にはない楽しい味の提供をモットーに毎月発売というのが特徴のブランドなのです。

 ちなみにこれまでのラインナップは『明太子マヨネーズ』、『シュガーバター』、『パリパリ餃子』、『オニオンソルト』『シーザーサラダ』、『トマト&モッツァレラ』、『アンデスの岩塩』などなど、非常に多岐に渡った116種類。
 シリーズ中で人気があったのは2005年の『韓国のり』、2008年の『チーズ明太子』だそうです。

 今回の『ポテトチップス 石垣島ラー油味』は、”PARIPARI VARIATION”シリーズ中で初めてのコラボレーション商品です。
 まさに満を持しての登場。

- 「石垣島ペンギン食堂」の『石垣島ラー油』って?
 『石垣島ラー油』といえば、香味豊かで具沢山な、いわゆる”食べられるラー油”ブームの発端のひとつ。
 「石垣島ペンギン食堂」のラー油は2000年に発売された、名実ともにオリジナルの石垣島ラー油。
 今でも品薄が続いており、インターネットではプレミア価格で取引されているところもあるほどの人気。
 原料を吟味しつつ手作りで生産している関係上、1回で2000本くらいしか生産されないらしいです。

 今回の『ポテトチップス』製品では、『石垣島ラー油』の産みの親として有名な「石垣島ペンギン食堂」が監修に入ったということもあり、より本格的な味の再現が期待されるところ。

- 『石垣島ラー油』を食べてみる
 カルビーさんが用意してくれた、炊き立てご飯に『石垣島ラー油』をかけたものを試食してみます。
 オリジナルの『石垣島ラー油』を食べるのは、実は初体験のガジェ通記者。
 ちょっと緊張します。
 見た目は、黒っぽい具材とルビー色のラー油という取り合わせ。
 油のにおいは全く主張せず、スパイスの風味が鼻をくすぐります。
期待。


● 石垣島ラー油のごはん

 さて……実際に食べてみた『石垣島ペンギン食堂』のラー油、実物はそこまで辛くありません。
島唐辛子をベースに、山椒やウコン、島胡椒とニンニク、ごまの香りが複雑にからみあい、まるでハーブのような上品な香りと味わいです。
 オリーブオイル特有のあっさりとした後味もこれまでに食べたラー油のどれとも似ていない印象でした。

 今回の発表のために石垣島から来ていた「石垣島ペンギン食堂」の辺銀暁峰(ぺんぎんぎょうほう)さん・愛理さん夫妻によると「島唐辛子は実はものすごく辛味の強いスパイス。
 初期のラー油は非常に辛かったのですが、島のおばあちゃんに”こんな辛いの食べたら死んでしまう!(笑)”と言われマイルドになるよう、製法を工夫した」そうなのです。
 その甲斐もあって今ではお年寄りも子供も食べられる辛さになったそうです。
 「たまごかけご飯を食べられない子が『石垣島ラー油』のおかげで食べられるようになり、幼稚園からの注文が入ったのはうれしかったです」(愛理さん)

 また「ふかしたてのジャガイモにかけて食べる」というレシピもあることを考えると、ポテトチップとの相性は良いのかもしれないですね。

- 今度は『ポテトチップス 石垣島ラー油味』を試食
 さて、今度は『ポテトチップス 石垣島ラー油味』を試食してみましょう。
 ちなみにパッケージロゴは今回のために石垣島ラー油と同じものを描きおろしです。


● ポテトチップス 石垣島ラー油

 風味は、というと島胡椒、島唐辛子、山椒のスパイスの香りの裏にラー油のような香ばしい香りが感じられます。
 一口食べたときには、「あれ、そこまで辛くないなあ」という印象。
 ところが数秒してから、口の中に広がるじんわりとしたラー油の香り、そしてさまざまなスパイスの香りが鼻を抜けていきます。
 油っぽさは全く無いですね。
 じんわり、程よい辛味が後から来ます。
 「ビールなどに合う味かと思います」(カルビー)というコメントもなるほど納得。
 味は思ったよりも濃くないので、ついつい食べてしまいます。

- 味の比較
 先ほど食べた本物の『石垣島ラー油』の味、そっくりだと気づかされました。
 ものすごく高い再現性だと思います。
 本物の石垣島ラー油とポテトチップ版の両方を出せるほどの自信が、商品からうかがえます。

 ペンギン食堂の辺銀愛理さんも「再現されている」「切れのある味ですね」とコメントしていました。

- 開発
 『ポテトチップス 石垣島ラー油味』の開発は2008年にスタート。
 社内の同僚が発した「『石垣島ラー油』って知ってる?」という一言から始まったそうです。
 開発で足掛け3年、カルビーから「石垣島ペンギン食堂」へのラブコールを経て実現した味なのだとか。

 商品では実際に「石垣島ラー油」をそのまま使っているわけではありません。
 ポテトチップという製品の性質を熟知しているカルビーが、「石垣島ラー油」に含まれる島唐辛子、ウコン、ピパーチ(島胡椒)、味噌、石垣の塩、黒糖、ニンニク、ごま、山椒、オリーブオイルなどを配合して、味の再現をしています。
 「ポテトチップスという製品を考慮し、島唐辛子、島胡椒、山椒の量は意識してバランスを取りました」(カルビー)
成分

- 『石垣島ラー油』開発者から、全国の消費者のみなさんへのメッセージ

 生産の絶対量が少なすぎて、いつも申し訳なく思っています。カルビーさんの商品で少しでも味わっていただけると、とてもうれしく思います。
 あと、(石垣島のラー油については類似品が多く)”どれがお宅の商品かわからない!”というクレームもあったので、(ポテトチップスのパッケージに)ボトルの写真が印刷されるのは、商品を少しでも認識してもらえるという意味でもうれしいですね



● ペンギン食堂 辺銀暁峰さん、愛理さん夫妻

 余談ですが、『石垣島ラー油』をモチーフにした映画が予定されているとのこと。
 ラー油の映画?さらに”消費者参加型”という事ですが、どんな映画になるんでしょう。

 『ポテトチップス 石垣島ラー油味』は
 2010年7月12日に全国のコンビニエンスストアで発売開始。
 10月上旬まで発売される予定。
 想定売価は145円(税込)です。


 ということは、発売開始してすでに2ヶ月、そしてあと1カ月で終了。
 なんとも、これも「幻のポテトチップス」になるかも。
 ヒーカラでないなら、食べてみたいもんだ。



[◇ ラー油鍋]
 BAGGUSE 12月号 に出ていたのが「ラー油鍋」。
 コピーしておきます。






 餃子の調味料からチップスへ、そしてこんどは鍋へ。
 「中国人もビックリするね!」







● 花いろいろ