2010年8月30日月曜日

大食漢:アメリカムシクイ

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● Yellow-rumped Warbler:キヅタアメリカムシクイ [Wikipedia]より



 インターネットを回遊していたらこの記事があった。
 今年4月のことで数カ月ほど前。


東京新聞 2010年4月9日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/amuse/bird/CK2010040902000124.html

キヅタアメリカムシクイ 日本で初記録の野鳥



 神奈川県鎌倉市の海岸で3日、枝に止まる迷鳥のキヅタアメリカムシクイ。
 海藻類にわく小さな虫を捕食する。北米に分布するアメリカムシクイ科。
 1月に鎌倉自主探鳥会グループの池英夫さんが発見
 3月末から連日多くの人が訪れる。

 山階鳥類研究所の茂田良光さんは
 「日本で初の記録です。アラスカで繁殖する基亜種で雄の第1回冬羽。アメリカでは普通に見られる」
と話す。
 全長約13センチ。


 今年1月に鎌倉で発見されたとある。


神奈川発コミュニテーサイト:カナコロ 2010年4月6日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1004050033/

日本での確認は恐らく初めて、渡り鳥「キヅタアメリカムシクイ」が鎌倉に


● 鎌倉市内の海岸に姿を見せるようになった「キヅタアメリカムシクイ」(佐藤政明さん撮影)

 北米原産の渡り鳥「キヅタアメリカムシクイ」が、鎌倉市内の海岸に飛来し、滞在している。
 これまで確認されているのは1羽で、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)によると、日本での確認は恐らく初めてになるという。
 キヅタアメリカムシクイは、夏場をアラスカやカナダで過ごし、米国南部やメキシコ、中米などで越冬する渡り鳥。
 スズメほどの大きさで、小さな昆虫やフルーツ・木の実などを食べるという。

 鎌倉の海岸では、3月下旬ごろから確認されるようになった。
 自然の飛来かどうかは今のところ不明だが、同研究所の平岡考専門員は
 「嵐に遭遇するなど何らかの原因で、アラスカからちょっと角度を間違えて南下してきた可能性はある」
と指摘する。

 鳥の撮影家らには早くも評判になっているようで、海岸には連日多くの人が詰め掛け、ずらりとカメラを並べる光景も見られる。

 全国で鳥の写真を撮影している横須賀市の佐藤政明さん(61)は「仲間から聞いて撮りに来た。
 体の側面と頭頂部、尾の付け根部分が黄色く染まっているのが特徴的で、きれいだ」と話していた。


 サイトを覗いて写真をみてみる。

iza 【鳥】キヅタアメリカムシクイ:イザ! 2010/04/05
http://nob63h.iza.ne.jp/blog/entry/1533216/alltb/

 何やら長ったらしい名前ですが、日本初確認の珍鳥です。
 額、腰などに鮮やかな黄色の斑。
 基本の羽色だけでは地味過ぎて判然としませんが、この黄色でバッチリ識別できます
 アメリカ大陸が“根城”の鳥がなぜ日本へ?
 鳥見に欠かせない図鑑「日本の野鳥590」には、「今後、記録されるかもしれない」と記されてはいますが…
 湘南の海岸沿いの梢を行ったり来たり。
 時には浜に打ち上げられた海藻を突っつき、隠れた虫を探し出してたべていました
 大きさはスズメより少し小さい位。
 せっせと餌をついばむ姿はけなげです

 ちっちゃな鳥の偉大さに驚かされますが、もっと驚かされるのは人間の仕業


↑ 連日この賑わいだそうです。
 この日も100人は軽く超えていましたかね。
 1人平均100万円を超す機材を抱えていますから、ココに集結している資産総額は1億円!
  ビックリ~!!


 アメリカ在住の方のサイトから。

Yellow-rumped Warbler(キヅタアメリカムシクイ) 2010年04月08日
http://luluhime.blog69.fc2.com/blog-entry-304.html

 びっくりしましたよ!

 「日本にYellow-rumped Warbler(キズタアメリカムシクイ)が渡ってきた」
と、何人かの方からコメントにて教えて頂きました。
 Yellow-rumped Warbler(キズタアメリカムシクイ)は、西部と東部とでは少し模様が違い、西部は顎下が黄色、東部は顎下が白です。
 こちらは西部ですので顎下が黄色です。
 日本に渡っていった方は東部のYellow-rumped Warbler(キズタアメリカムシクイ)で、多分、ユーラシア大陸を横断して日本に到着したと思われ、
 「あんな小さな体でどうやって?!」
とこっちの鳥仲間と話していますし、オットの仲良しのアラン(野鳥のベテランさん)は
 「はいはい、エイプリルフールね」
と言ったくらいです。
 南カルフォルニアでは冬鳥で、スズメ並に居ます。
 愛らしい可愛い鳥で私も大好きですが、あえて撮ろうとは思わないので、もしかしたら脚光を浴びたくて日本デビューをしたのかもしれません(笑)だとしたら大成功ですね。
 飛行機に乗って見に行った方もいらっしゃるとかで更に吃驚!大フィーバー!
 オス、メスの見分け方は一目瞭然で、濃いグレー&濃い黄色がオスで、薄いグレー&薄い黄色がメスで少し茶色が混ざったような毛色です。

コメント欄

BBさん
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 はい!西のキヅタでございます!
 数人の方に写真を見せて頂きましたが、今の所、喉白のようですね。
 私の説は、
・彼らの生態から推測すると(虫を食べ続ける)海を一気に渡るのは不可能
・虫を食べ続けていく為に大陸を横断
・他の地で騒がれていない?のは、日本と違い面積が広く、
 たまたま人の居ない所を通ってきた or 
 人が居た所もあったけど、戦争とかで鳥所じゃない所を通過した or 
 目指すはニッポンで、他の地では、最長いても一日だけだった
というのがluluの妄想です。
 日本の生態系、今後毎年渡ってくる鳥だとしたら、
 繁殖力旺盛で大食漢の彼らなら壊す可能性もある
かもしれませんね。
 いやー、すごい時代が来てしまったーという感じがしています。



 ビデオもあります。

キヅタアメリカムシクイ:ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=t9zU23VUgmI



 「アメリカムシクイ」という鳥だが日本では初見参ということのようである。
 実をいうと、この鳥が渡り鳥だとは知らなかった。
 アメリカムシクイというのは「世界一の大食漢」という風に憶えていたからだ。
 そんな大食漢が渡り鳥であるはずがないし、見た目からして渡り鳥といった感じはしない。

 Wipkipediaでアメリカムシクイを調べてみる。



● キンイタダキアメリカムシクイ

 アメリカムシクイ科(あめりかむしくいか、学名 Parulidae)は、鳥類スズメ目の科である。
 分類によってはアメリカムシクイ亜科 Cardinalinae・アメリカムシクイ族 Cardinalini とも。
 アメリカムシクイと総称される。
 ムシクイ類の米州における収斂とみなされるが、ウグイス上科のムシクイ類とは疎遠である
 狭義にはこの1種をアメリカムシクイと呼ぶ。

 南北アメリカにのみ生息する。
 全長11–18cm。黄色・橙・緑や、白黒などの、鮮やかな羽色の種が多い。
 森林・草原などさまさまな環境に暮らす。
 ほとんどが昆虫食で、枝葉や草に止まった昆虫を捕食するが、種子や果実を食べる種もいる。


 ではなぜ「大食漢」というイメージが頭に張り付いてしまったかというと、この本による。
 20年ほど前のすこぶる著名な本である。


● 本川達雄著「ゾウの時間 ネズミの時間」 1992/08

 この本にアメリカムシクイが出てくるのである。
 抜粋してみよう。


 餌の大きさは体重に正比例して大きくなる。
 ところが、一日平均の食べる量は体重の「3/4乗」にほぼ比例する。
 つまり、体重が増えるほどには、増えないのである。
 これから予想されることは、大きいものほど、いちどきに大きい餌を食って、あのあとずーっと何も食わずにいて、食事の間隔が間遠になるのではないかということだ。
 
 一日に何匹の餌を殺すか(殺生率)を、摂食率と餌の大きさから計算することができる。
 体重(W)と殺生率(K)との関係は次のようになる。

 K=137W**-0.49   (小さい餌を食う恒温動物)
 K=3.0W**-0.47   (大きい餌を食う恒温動物)
(注:**は乗数を表す)

 どちらも体重の「マイナス1/2乗」にほぼ比例している。
 よって殺生率はサイズとともに、急速の減少する。
 また、2つの比例係数を比較すると、小さい餌を丸のみにするものは、同じサイズの大きい餌を食うものに比べ、40倍もの数の動物を殺すことが分かる。
 だから、体が小さくて餌を丸のみするものは、ひっきりなしに餌をついばんでいなければならない。


 ここまでは理論。
 以下は具体例。



 具体的な数値を見てみよう。
 アメリカムシクイという鳥がいる。
 体重10グラムほどのこの小さな美しい鳥は、ひっきりなしに樹間で虫を捕まえては、丸のみにしている。
 この大きさの鳥がどのくらいの頻度で虫を捕らえるか計算すると、一日に「1,300匹」と出る。
 鳥の活動時間を一日12時間とすれば、なんと「30秒に1匹」、餌をとる計算になる。
 一方、体重100キログラムのジャガー程度の動物なら、3日に一度獲物を捕ればいい。


 これを読むと「大食漢」ということを納得できるのではないでしょうか。
 30秒に1匹捕るとるということは、そういう環境にいないといけないことになる。
 渡り鳥がそんなことできるであろうか。
 長時間飛び続けないと「渡り」はできない。
 渡りをやっているときの捕食はどうなるのだろう。
 どう考えてみても「渡り鳥」という発想は出てこない。
 もちろん、アメリカムシクイの範囲はWikipediaでみるように広い。
 よって中には渡り鳥もいるということであろう。
 ツバメもあの大きさで渡り鳥であるのだから。
 

 ちなみに日本でも「ムシクイ」はいる。
 が、これは上記のWikipediaでわかるようにアメリカムシクイとは違う。
 「ウグイス科」に分類されている。
 なんとあのウグイスです。

★.アメリカムシクイ=スズメ目アメリカムシクイ科
★.日本のムシクイ=スズメ目ウグイス科

 日本のムシクイはこちらのサイトから。


野鳥の杜 Vol.46 ムシクイの仲間
スズメ目ウグイス科メボソムシクイ属13種 アメリカムシクイ科1種
http://www014.upp.so-net.ne.jp/wildbird/uguis_5.htm

ムシクイ類種別識別講座
http://f40.aaa.livedoor.jp/~phyllon/warbler/warbler-table.html




 最後に、オーストラリアにムシクイはいるか?
ということであるが。
 「いる、でもいない
 なんという矛盾したいい加減な答え、となるが。
 Wikipediaでみてみる。


 オーストラリアムシクイ科 (オーストラリアむしくいか、学名 Maluridae) は、鳥類スズメ目の1科である。
 オーストラリア大陸とニューギニアに生息する。
 「ムシクイ」とあるが、ムシクイ類とは生態・形態が似るものの特に近縁ではない
 ほとんどは5–10g、最大でも40gという、小型の科である。

 古い分類では、ヒタキ科・ウグイス科・チメドリ科に分散して分類されていた。
 現在ではミツスイ上科の中では最初に分岐した科である。
 1975年にオーストラリアムシクイ科と新たに分類される以前は、ヒタキ類であるヒタキ科に分類され、のちにムシクイノ仲間であるウグイス科に分類されていた。
 さらに近年になり、DNA分析によりオーストラリアムシクイ科はミツスイ上科のミツスイ科とホウセキドリ科に近縁であることが示された。

 
 つまり、こういう分類になる。
★.オーストラリアムシクイ=スズメ目ミツスイ上科オーストラリアムシクイ科

 ここのミツスイは「ウグイス科」ではなく「ミツスイ科」になるのである。
 つまり名前だけムシクイであり、本当はミツスイとなる。
 ムシクイ(虫食)なら肉食系、ミツスイ(蜜吸)なら草食系となるのだが。
 肉食の強い雑食系である。
 なを、分類では「ミツスイ上科」は省略されて、「スズメ目オーストラリアムシクイ科」と表示されることが多い。
  
★.オーストラリアムシクイ=スズメ目オーストラリアムシクイ科

 「
オーストラリアムシクイ」で検索すると3種類が日本語Wikipediaに出てくる。

①.ルリオーストラリアムシクイ: Superb Fairy-Wren
②.ムナグロオーストラリアムシクイ:Variegated Fairy-Wren
③.ムラサキオーストラリアムシクイ:Splendid Fairy-wren

 このうち③のムラサキオーストラリアムシクイはここ南クイーンズランドの海岸地域には生息していないので、これを除くと上2種類が普通に観察できるムシクイということになる。


 「ムナグロオーストラリアムシクイ」をWikipediaから。



● オス

 ムナグロオーストラリアムシクイ (Malurus lamberti)は、スズメ目オーストラリアムシクイ科オーストラリアムシクイ属の鳥類。
 全長13~14cm。
 食性は、昆虫色の強い雑食性で、小さな昆虫をはじめ、小さな種、果実なども採食する。
 家族を基本にした5羽程度の群れで行動し、繁殖は群れで共同して行う。


 ひじょうに出会いがあり、よく観察できるのが「ルリオーストラリアムシクイ」。
 Wikipediaから。



● 左がオス、右がメス

 ルリオーストラリアムシクイ(Malurus cyaneus)はスズメ目オーストラリアムシクイ科の鳥類で、オーストラリア南東部で普通に観察される鳥である。
 オーストラリアの固有種。留鳥であり、なわばりを持つ。
 ルリオーストラリアムシクイは、まばらな灌木地や、適度な密度の森林地帯、草原地帯、ヒースや家の庭など隠れ場所となる密集した下層植生がある地域であれば、観察することができる。
 都会にもよく適応し、シドニーやキャンベラ、メルボルンの郊外でも普通に生息している。
 ルリオーストラリアムシクイは全長14 cm 、体重8–13 g で、オスは平均してメスよりも少し大きい。
 平均の尾の長さは5.9 cm で、同属内では最も短い。

 ルリオーストラリアムシクイは主に昆虫を食べ、補助食として種子も採食する
 アリ、バッタ、カメムシハエゾウムシや様々な幼虫など小さな生き物、主に昆虫を幅広く補食する。
 また同様に小さな種や花、果実なども採食する。
 'hop-searching'(ぴょんぴょんと跳び回りながら探餌する方法の意)と定義される彼らの採餌方法は、地上や2m以下の灌木の中で行われる。
この採餌行動はこの種に対し外敵から狙われる危険があるために、お互いに近い距離を保ちながら、グループで採餌を行う。
 冬の間の餌が乏しくなる時に、アリは食料の高い割合を占める重要な食料である。
 成鳥と比べて幼鳥は幼虫やバッタのような大きめの餌を給餌される。


 この鳥、「アリ」を食べるようですね。
 アリクイを除けば、アリを食う生き物というのは知られていないのではないだろうか。
 そこまで食い意地が張っているということは大食漢とみていい。
 通常、こういう生き餌をエサにする鳥を個人が飼うということはない。
 まして、大食だとすると手に負えない。
 ではその「大食漢:ルリオーストラリアムシクイ」のビデオを。
 オスは青・青紫といった色がひじょうに美しいが、メスはじつに地味である。
 よってオスは遠くからも分かるが、メスはちょっと見分けにくい。

 まず、メスから。





● メス


 次はオスを。




● オス


 この鳥の特徴をWikipediaから。


 他のオーストラリアムシクイと同様に、ルリオーストラリアムシクイはいくつかの特徴的な行動の特性で注目すべき種である。
 オーストラリアムシクイ類は一夫一婦制であるが、同時に浮気性でもある。
 つがいは生涯にわたり同じであるが、オスもメスも、普段から他の個体と交尾を行う。
 つまり、若鳥の一部は、群れ外からやってくるオスが父親となっていることがあるのである。
 若鳥は常に単独のつがいによって育てられるわけではなく、他のつがいの補助をしているメスと交尾をした他のオスとともに育てられる。

 主な天敵は、カササギフエガラス、モズガラス類、ワライカワセミ、フエガラス類、カラス類、モズツグミ類や、移入種であるアカギツネ、ネコ、クマネズミなどがあげられる。


 一夫一婦制でありながら乱交するという。
 これは性的ニ型のためである。
 「性的ニ型」とはオスとメスが明らかに違う特徴を持つことをいう。
 みれば分かるとおりオスが華やか過ぎ、反してメスが地味すぎる。
 この結果、地表近くを捕食域とするため、オスは非常に天敵に狙われやすくなる。
 よって成鳥するとオスとメスの数のバランスが崩れてしまう。
 そこで、
一夫一婦制をとりながらも、種保存のためには乱交形式を採用せざるを得なかったという説が有力になってくる。
 ちなみに学術的な調査ではこう言われている。

異文化コミュニケーション研究科 | 立教大学
http://www.rikkyo.ac.jp/feature/featured_class/2008/10/post-160.html

ルリオーストラリアムシクイという鳥は、なんと75パーセント以上が浮気相手の子供だという調査結果があるから驚きです。
しかしこれには訳があります。
もともとルリオーストラリアムシクイは縄張りを張りながら、集団生活をする鳥です。
その縄張りの中で、親鳥が死んでしまった場合、子供がその死んだ親鳥の代わりに残った親鳥と結婚する、いわゆる近親婚を行います。
この場合、遺伝子情報がちかいもの同士が結婚することになるので、劣性遺伝子の発生率が高まってしまい、正常な子孫が残せない可能性が発生します。
そこでルリオーストラリアムシクイは浮気をしてそれを避けるわけです。
ここまで浮気と言ってきましたが、これにもきちんとした名前がついていて「EPC:つがい外交尾」といいます。
鳥にとっては、 EPCは浮気ではなくて自然の法則にのっとって行っていることで、種の保存のためになくてはならないものなんですね。
今回はルリオーストラリアムシクイを例に挙げましたが、鳥の世界で様々な理由でEPCが行われているようです。


 何か、無理に苦し紛れに人間的視線での論理を貼りつけたような感じを持ってしまうのだが。







● 花いろいろ

2010年8月29日日曜日

昼間のコウモリ

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● コウモリ


 歩道脇の民家のパームツリーにいるコウモリ。
 デカイです。
 ここが好きなのでしょうか。
 ちょくちょく見かけます。
 が、そのわけがわかりました。
 この枯れた木の実を食べているのです。



 でも昼間。
 知識では夕方から活動するはずではなかったか。





 Wipikediaから。

 コウモリ(蝙蝠)は、脊椎動物亜門 哺乳綱 コウモリ目に属する動物の総称である。
 コウモリ目は翼をもち、完全な飛行ができる種類である。
 多くの鳥類と同様、はばたくことによって飛行するが、鳥類の翼と異なり、コウモリの翼は飛膜と呼ばれる伸縮性のある膜でできている。

 哺乳類では他にムササビなどが飛膜を広げて滑空するものの、完全な飛行をするのは哺乳類中でもコウモリ目のみ。

 コウモリの前足は、親指が普通の指の形で鉤爪あることをのぞけば、すべて細長く伸びている。
 飛膜はその人差し指以降の指の間から、後ろ足の足首までを結んでいる。
 腕と指を伸ばせば翼となって広がり、腕と指を曲げればこれを折りたたむことができる。
 さらに後ろ足と尾の間にも飛膜を持つものも多い。

 また、鳥と異なり、後ろ足は弱く、立つことができない。
 休息時は後ろ足でぶら下がる。
 前足の親指は爪があって、排泄時など、この指でぶら下がることもできる。
 また、場合によってはこの指と後ろ足で這い回ることができる。

 一般にコウモリといえば西洋では吸血鬼につながるイメージがあるが、実際には他の動物の血を吸う種(チスイコウモリ)はごくわずかであり、たいていは植物(主に果実)や虫を食べる。
 東洋では歴史的にコウモリを嫌忌する伝統はない。
 むしろ中国語で「蝙蝠」の音が「偏福(福が偏って来る)」に通じるため、幸運の象徴とされている。

 ココウモリ類は超音波を用いたエコーロケーション(反響定位)を行うことでよく知られている。
 種によって異なるが主に3万~10万ヘルツの高周波を出しその精度はかなり高く、ウオクイコウモリのように微細な水面の振動を感知し、水中の魚を捕らえるものまでいる。
 コウモリの存在する地域における夜行性の昆虫やカエルなどはエコーロケーション対策となる器官や習性を持つものも多く、その生態系ニッチの大きさが伺える。

 竹ざおの先に鳥もちを付けてそれに振って、コウモリをおびき寄せ接着させ捕獲することができる。
 しかしコウモリは、狂犬病のウイルスを持っている可能性がある(なお、日本では1956年以降の狂犬病の発症例はない)ので、特に日本以外で子供などが安易に遊びで捕らえるのは避けたほうが良い。

 熱帯においては、花の蜜や花粉を食べる種があるため、それに対する適応として、花粉の媒介をコウモリに期待する、コウモリ媒の花がある。


 いろいろなビデオを。


【ナショジオ】コウモリ VS. ナマズの死闘
http://www.youtube.com/watch?v=3jGrUcrZgH8

【ナショジオ】仲間を食べるコウモリ
http://www.youtube.com/watch?v=S7gKLPFqYoo



 では、その食事中のコウモリを。
 二羽(二匹)います。





 もうすこし知識を仕入れたいときは下記へ。

コウモリ初級編 系統班 コウモリってなにもの!?
http://www.evolution.bio.titech.ac.jp/f_research/phylo/p02_bat1.html
http://www.evolution.bio.titech.ac.jp/f_research/phylo/p03_bat2.html
 空を飛ぶ哺乳類
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 コウモリは空を飛びます。
 しかし鳥でも虫でもなく、ほ乳類です。

 母親のおなかから生まれてすぐに、ミルクを飲んで育ちます。
 私たち人間と同じほ乳類です。
 数えるときには、 一羽二羽三羽・・・といわずに一頭二頭・・・とか、一匹二匹・・・・といいます。
 空を飛べるほ乳類はコウモリだけ。
 ムササビやモモンガは、滑空はできるけれど空を自由に飛び回ることはできません。

 世界中のほ乳類約4000種 のうち約1000種はコウモリ。
 つまり、ほ乳類の種数の1/4はコウモリということになります。
 日本にはコウモリが33種います。
 これは日本に住む陸生ほ乳類約100種類の1/3にあたります。

 コウモリは、大きいコウモリと小さいコウモリの二つのグループに分けられます。
 大きい コウモリは全体の18%、残りはみんな小さなコウモリのグループに入ります。

 <大きなコウモリの特徴>
   ◆目は大きく、よく見える
   ◆夕方まだ明るいうちから活動し、超音波は出さないものが多い
   ◆果実や花粉、蜜などを好んで食べる
   ◆熱帯、亜熱帯に分布する

 <小さなコウモリの特徴>
   ◆目は小さく、よく見えない
   ◆夜行性で超音波を出す
   ◆ガなどの昆虫を食べるものが多い
   ◆世界中に分布する

<略>


 でも、日差しの強い昼間、ずうずしくも歩道脇の木にぶら下がってエサをついばんでいるとは。
 日暮れときからというのが、常識だろうが。
 「あきれたコウモリ」である。





【◇ 補 ◇】
 その後にまた撮った。

  目玉を開けてこちらをみていた。
 場所は歩道に面した民家のヤシの木の上。
 よって、丸見えの場所。

 ちょっとコウモリが休むには勝手が悪いはずだが。





 ジーと見ていたら、歯を剥き出した。
 相当、はなれているのだが。












● 花いろいろ

2010年8月26日木曜日

カンペイ、中国に入る

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● カンペイ、中国初ゴール


 カンペイがトルクメニスタン砂漠に帰還したのが6月18日。
 そして2カ月と1週間かけて「スタン3国」を抜けた。




● カンペイ、カザフスタン出国ゲートで

2010.08.25 19:10 [DAY617]
カザフスタン出国ゲート!

 出国待ちのトラック渋滞3kmをよそに、順調に走る寛平さん。
 中国入国を控え、テンションが上がって、いつもよりもハイペースで走っています。
 そして遂にカザフスタン出国ゲートに到着しました。

 寛平さん「痒うて痒うてしゃーないわ! 、こっちのエスキモーは最初に毒出してから血吸うんやな、、。」
 ブーヤン「………何で民族?モスキートですよね。」
 寛平さん「(失笑)ごめん、、、なんでエスキモーって言うたんやろ、、、。」

 これで本当にカザフスタンともお別れだというのに、最後の最後まで寛平さんはマイペースと言うか、ジャニーさんやワレラのおっさんを笑わしてくれます。

 同行スタッフより

 みなさんお待たせしました。
 インターネット環境を確保するのに3〜4時間かかってしまいましたが、何とか確保する事が出来ました。
 これから寛平さんが中国入国を果たすまでのブログを更新するので、お楽しみに!!&少々お待ちを。



 さてさて、カンペイはがついに最後の訪問国、中国に入りました。
 公式ブログを見てみます。



 2010.08.25 19:30 [DAY617]
 617日目、ゴール!

 午後2時11分(日本時間午後3時11分、カザフスタン時間午後12時11分)、遂に最後の国“中国”入国です!!
 日本で交渉していた事が現場まで伝わっていなかったり、 または拒否されたりもしましたが、 
 カザフスタン〜中国間の中立地帯を無事というか、
 “世界初のRUN
をする事が出来ました。
 これでまた、アースマラソンが1本の道として続きます。

 移動距離 25.1km
 所要時間 6時27分
 総移動距離 34852.5km

 寛平さん「中国!ここで本日はゴール!!」
 本日は、出入国に手間取り、また、精神的にかなり疲れたので、中国入国して直ぐにゴールとしました。

 また、車の中の荷物整理も出来ていないし、連日のRUN&出入国での疲れが溜まっているので、 明日はお休みとさせて頂きます。

 1日休養日を取り、リフレッシュして最後の国“中国”を走ります。
 果たして中国はどんな景色や文化を寛平さんに見せてくれるのでしょうか?

 同行スタッフより

 本日の動画クリップですが、税関職員などに撮影を禁止されるまで撮っていたので、カザフスタン〜中国間のRUN及び出入国の模様をたっぷりお伝えできると思います。
 お楽しみに!!


● 出入国のために4回、おろして積み込んだという荷物の山


 ビデオは下。

遂に中国入国!!!アースマラソン18カ国目、そして最後の国に入りました!
2010.08.25 19:30 UPDATE
http://www.youtube.com/watch?v=DkGXK-920EI&feature=player_embedded#!



 中国となればグーッと心理的に近くなってくる。
 下は2世紀ごろのシルクロードの地図。
 この地図本、ご存知の方も多いと思いますが、吉川弘文館の「世界史地図」。
 勉学や受験などで使われたすこぶる評判の地図帳。
 といっても、歴史関係の本を読むときのために買い直したもので、受験時代のものではない。
 ちなみに、この本「ソヴィエト連邦」である。





● 拡大図:赤線がシルクロード

 カンペイは、上の地図の左中ごろから右に通じている赤線のシルクロードをたどっている。
 カスピ海の下あたりを通りパルチア王国(現;イラン)を抜けて、康居というのがウズベキスタンにあたる。
 大宛を抜けて小さな湖(イジク湖)の下を通っています。
 アースマラソンに出ているグーグル地図をたどってみるとこの湖が見えます。 この湖はキルギスタン領内にあり、現在のルートは湖の上側(北側)を走っています。
 この先でチベット(西域:中国)に入ります。

 右はしの中頃に敦煌と記載されています。
 「敦煌」が地図に出てくると俄然、親近感が沸いてきます。
 「楼蘭」も出てきます。


 敦煌・楼蘭といえば井上靖の小説にして、敦煌は超大作映画となる。
 もうこうなると小説の世界、西遊記、三国志、水滸伝。
 史書なら史記、漢書、資治通鑑とおもしろさに事欠かない。
 ちょとばかり知識のある中国4千年の歴史ということになる。
 カンペイは、このシルクロードを通って長安(現:西安)、洛陽を通って青島まで走る。
 歴史の濃厚な街街を抜けて行くことになる。

● 右端に青島(チンタオ)が見える

 上の地図だと左端のタジキスタンの「アルマテイ」の先で中国に入り、右端の「チンタオ(青島)」までになる。
 クリックして大きくして辿ってみてください、この間のルートが把握できます。

● 現代地図:左側上から入って右側中の青島まで
 二本足での中国横断の記録については知らない。
 おそらく古来からたくさんの人が歩いた道であろうと思うのだが。
 近年における正式な記録はどうであろうか。
 共産党政権における自由な国内の行き来が禁止されていた時期が長かったので、もしかしたら公式記録としてはカンペイが最初かもしれない。
 後年、「カンペイ中国横断マラソン」なんていうタイトルで競技が行われるかもしれない。
 「孫基禎ベルリンマラソン」が今年開催されるように。
 「アメリカ大陸横断マラソン」の記録は古い。
 「遥かなるセントラルパーク(文春文庫)」という小説を読むとわかる。
 あるいは以前に述べた「オーストラリア大陸一周マラソン」というのも記録がある。
 これは10年くらい毎に記録が短縮されている。
 なを、タスマニア往復は飛行機で、ヨットではない。

 ちなみに「シベリア横断マラソン」という記録がある。
 貝畑和子さんという方で、そのとき51歳だったそうである。
 サイトは下記になります。

シベリア横断マラソン
http://www1.zero.kotonet.com/~norikazu/juihituq6.htm

 下の地図では
サンクトペデルスブルグからウラジオストックまでをコピーしてあります。 「サンクトペデルスブルグを出発して7ヵ月後ウラジオストックに到着した」
とあります。
 地図でわかるように距離的には中国横断の倍近くあるので、7カ月というのもうなずけます。 まさにロシアの端から端まで横断という距離になる。
 この中に日付けが書いてありますが、これは「モスクワ発ウラジオストック行」のシベリア横断鉄道到着時刻です。
 モスクワを「14:00」に出発した鉄道は、7日後の「16:05」にウラジオストックに着くことになります。


● シベリア横断&中国横断全図


 「青島」という場所は黄海を挟んでソウルの対岸にあたります。
 青島というのにはちょっとした思い出があります。
 小さいころ切手集めが流行っていました。
 その中にこの名前が出てきました。
 記念切手ではありません、通常切手です。
 その切手に印刷されていた文字をいまでも憶えています。
 「青島陥落
 切手は全体に青っぽいもの、その上に黒々としたインクで摺り込んでありました。
 青島とはなんぞや?
 
 もちろん、私の時代のことではありません。
 オバアチャンからもらった切手です。
 Wikipediaで青島陥落を見てみました。

青島の戦い(ちんたおのたたかい, Battle of Tsingtao, 1914年10月31日 - 11月7日)
第一次世界大戦中の1914年(大正3年)に、ドイツ帝国の東アジアの拠点青島を日本・イギリス連合軍が攻略した戦闘である。

1914年10月31日、「神尾の慎重作戦」と揶揄される程に周到な準備の上で神尾光臣中将(後に大将)指揮する第18師団(約29,000名)と第二艦隊は攻撃を開始した。
ドイツ軍兵力は約4,300名であった。
11月7日午前6時30分、ドイツ軍は白旗を掲げ、午前9時20分にドイツ側軍使のルードヴィヒ・ザークセル大佐とカイゼル少佐が日本側軍使の香椎浩平少佐に降伏状を届ける。

11月7日午後7時50分に両軍は青島開城規約書に調印し、青島要塞は陥落した。


● 若宮に搭載されて運用された2機のモーリス・ファルマン式水上機


● 初の水上機母艦である若宮


● ドイツ帝国海軍水雷艇「S 90」



● 青島陥落を伝える8日付の東京日日新聞


 つまり、青島陥落とは今から「96年前」つまり約1世紀も昔の話になるわけである。
 よって、好事家しかしらない歴史のことになる。
 ちなみに敵は、なんとドイツ。
 日本がドイツと戦ったなんてちょっと意外。

 やはりもっとも近い「青島」はこれでしょう。
 「青島ダー!」
 その青島にカンペイがたどりつくのは、来年1月末くらいだろうか。
 とするとあと「120日」ほど。
 あと一国

 カンペイ、体は大丈夫か?
 心理的には楽になってきただろう。
 もう少し、体にムチ打っても走り切らねばならぬ、という心境。
 中国に入れば大勢の応援団がカンペイと走りたい、アースマラソンを観たいと、中国に渡って来る。
 その応対でカンペイも大変になる。
 でもそれが終末を向かえる心の準備にもなる。

 「青島まで」走れれば、体調不良の時は、一気に大阪までヨットという手もある。
 本来は鹿児島から大阪まで走る予定ではあるが。


 一番はじめに見つけた新聞ニュース

スポーツ報知 2010年8月26日11時03分
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/entertainment/news/20100826-OHO1T00090.htm

 間寛平、最後の国・中国に突入…アースマラソン

 前立腺がんと闘いながらマラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に挑戦中のお笑いタレント・間寛平(61)が25日、カザフスタンから18カ国目となる中国に入国。
 2008年12月17日に大阪を出発して617日目で、いよいよ最後の国に突入した。

 スタートからの累計距離は3万4,852キロ。寛平は
 「中国に走って入るの、めっちゃ大変でした。これからが本当に勝負です。日本までもうすぐや! 待っといてー!!」
などとコメントを寄せた。
 今後は青島まで約4カ月かけて走り、来年1月中のゴールを目指す。


 さて、中国横断。
 カンペイはどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
 終着まで追いかけていきたいと思うのだが。





[◆ 追 ◆]
 中国に入って最初のランの様子です。
 中国での基本的な走り方が載っています。


2010.08.27 18:31 [DAY619]
619日目、ゴール!

 午後4時23分(日本時間午後5時23分)気温28℃



 休養日明けの本日は、またまた大台突破です。

 寛平さんは中国でのRUNで、いくつかの目標設定を作りました。
 ①:基本的には6走1休で進む。
 ②:6走中2回は大台の50kmを目指す。
 ③:残りの4走は45kmペースで走る。
以上の3点です。

 とは言え、中国では宿泊施設を思ったように確保出来なかったりするので、そこは臨機応変に走るそうです。

 移動距離 50.0km
 所要時間 8時48分
 総移動距離 44902.5km

http://www.youtube.com/watch?v=vhi-Y64g_hE&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=vhi-Y64g_hE&feature=youtube_gdata_player




[◆ 追 ◆]

テレ朝news 2010年8月29日
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/geinou/geinou_news/contents/hot_20100829_160.html


 寛平、日本上陸地が決定!目標は来年1月

 マラソンとヨットで世界一周するアースマラソンに挑戦中のタレント間寛平(61)の2年ぶりの日本上陸が福岡に決定した。
 アースマラソン製作委員会が29 日、発表したもので、来年1月に福岡市西区にある「西福岡マリーナマリノア」に到着する予定だという。
 寛平は同製作委員会を通じて
 「ほんま2年ぶり、めっちゃ久しぶりです。福岡に着くのは楽しみです。着いたら、とんこつラーメン食べたい。高菜入れすぎやっ!ってほど入れて食べたいわ!」
 とコメント。
 寛平は25日にカザフスタンから最後の国となる中国に入り、現在は青島を目指して走破中。
 2008年12月に大阪から始まったアースマラソンは、太平洋を横断して米国、フランス、ベルギーなどを通過してきた。
 10年1月には前立腺がんを公表し、4月からは治療のため一時中断も。
 寛平は
 「今は日本の土地にちょっとでも早く着きたい気持ちがいっぱいで毎日走っています」
とはやる気持ちを抑えきれない様子だ。

 上は昨日のニュース(8月29日)。
 当初予定の鹿児島上陸は見送られ、福岡上陸ということになったようです。
 よって九州縦断は幻となりました。
 いろいろ事情があるのでしょう。
 直接、大阪までヨットということはないようですが、でも症状次第ではという一抹の不安も残っています。





● 花いろいろ

2010年8月14日土曜日

「恐竜をさがそう」

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● バンジョー (Australovenator、アウストラロベナトル) [Wikipedia]より


● マチルダ (Diamantinasaurus、ディアマンチナサウルス) [Wikipedia]より



 ホエール・ウオッチングの次にくるものは。
 それがこれ。
 「恐竜を探そう」


25today 科学 - 2010年8月13日
http://www.25today.com/news/2010/08/qld_263.php
QLD、素人古生物学者も参加

1億年前の恐竜の化石発見に
 QLD州アウトバックで子供や大人も参加して、1億年前の恐竜の化石探しが始まる。

 「Australian Age of Dinosaur(オーストラリアの恐竜時代)」と名付けられたこの発掘調査は、ブリスベンから北西に1400km離れたウィントンの西にある羊牧場の敷地で3週間かけて続けられる。
 この発掘調査には、古生物学者に約40人の子供と大人も加わり、恐竜の化石発掘を実地に体験する。QLD博物館の古生物学者、スコット・ホックナル博士は、
「4年前に恐竜2頭の化石が見つかった場所で発掘を続ける。
 そこでは
肉食恐竜のバンジョー (Australovenator、アウストラロベナトル:恐竜竜盤目獣脚亜目カルノサウルス下目アロサウルス科 ) と
大型の草食恐竜のマチルダ (Diamantinasaurus、ディアマンチナサウルス:恐竜竜盤目竜脚亜目竜脚下目ティタノサウルス科)
の化石が見つかっている」
と語った。

 アウストラロベナトルは、白亜紀晩期に東アジア大陸にいたヴェロキラプトルのオーストラリア版とされており、チータのように敏捷で前足には3つのかぎ爪があったとされている。
 草食恐竜のディアマンチナサウルスは、アウストラロベナトルの餌食になっていたと想像されている。
 バンジョーはバンジョー・パターソンにちなんで名付けられ、マチルダはパターソンが書いた「ワルツィング・マチルダ」にちなむ。
 パターソンはこの歌を1885年にウィントンで書いた。

 ホックナル博士は、
 「この発掘調査は、一般公開しているが今回はすでに定員に達している
 参加には科学知識などなくてもいい。
 私たちが3週間の作業の間に全員をモダンな古生物学者に仕立て上げる」
と語っている。
 また、
 「4年前の発見まで、オーストラリアには恐竜はいなかったということになっていたが、化石の発見でその定説が崩れた。
 しかし、実際には1億年前の大陸内海のおかげで大陸北東部は恐竜の化石の宝庫だ。
 QLD州西部どこにでも矢を立ててみればいい。私が必ずそこに恐竜の化石を見つけてみせる」
と語っている。
 調査は8月15日から9月4日まで。(AAP)


 恐竜といえば、あの映画「ジュラシック・パーク」を想い出す。
 原作は「マイクル・クライントン」
 この人の作品はいろいろ読んだ。
 たとえば「ミクロの決死圏」など。

 ジュラシック・パークの予告編を。


ジュラシックパーク全編
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=792683



 オーストラリアの恐竜についてはあまり知らないので、こちらで基礎知識を。


ナショナルジオグラフィック ニュース National Geographic News July 7, 2009
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009070701&expand#title

 オーストラリアで新種の恐竜の化石が発見された。


イラストは、「ディアメンティナサウルス・マチルダ(Diamantinasaurus matildae)」の復元図。

全長およそ18メートルの化石は大型竜脚類と分類され、オーストラリア、クイーンズランド州の内陸北東部の町ウィントンで 2006年に発掘された。
他の竜脚類“クランシー”に加え、“バンジョー”と名付けられた肉食の獣脚類もこの場所で見つかっている。

 3種の恐竜は、オーストラリアの詩人“バンジョー”パターソン(Andrew Barton “Banjo” Paterson)の名と彼が作詞した「ワルチング・マチルダ」にちなみ、それぞれ
 “マチルダ”、
 “バンジョー”、
 “クランシー”
と命名された。

 州都ブリスベンにあるクイーンズランド博物館の地球科学部門で主任を務め、今回の発掘にも参加した古生物学者スコット・ホックナル氏は、
「マチルダは9800万年前の地層から発掘された。オーストラリアで新種の竜脚類の化石が発見されたのは75年ぶりのことだ」
と語る。

 化石は2009年7月3日、ウィントンの恐竜博物館(Australian Age of Dinosaurs Museum of Natural History)で展示が始まった。詳細については「PLoS One」誌の最新号に掲載されている。


● クランシー


● バンジョー


 発掘調査は一般公開されており、3週間にわたって行われるが、すでに定員に達しているという。
 これは、きっとビッグなものになっていくであろう。
 日本は古蹟発掘ブームなので、あと数年もすると、どっと押しかけてくるのではないだろうか。
 でも3週間は無理だろうか。
 1週間くらいなら、というところか。

 川崎悟司さんという方のイラスト集がありました。


(バンジョー)アウストラロベナトル(Australovenator)・川崎悟司イラスト集
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/ausutorarobenatoru.html

分類 恐竜・竜盤目・獣脚亜目・カルノサウルス下目・アロサウルス科
生息年代 白亜紀後期
生息地域 オーストラリア
全長 6m
ティタノサウルス類の ディアマンティナサウルスやウィントノティタンと同じ場所で化石が発掘されました。
中型の肉食恐竜で身軽で動きが速く。
前肢にはそれぞれ3本のかぎ爪を備えており、狩りの武器に役立てたといわれています。
フクイラプトルと カルカロドントサウルスなどと類似性があり、カルカロドントサウルス類の祖先である可能性もあるといわれています。



(マチルダ)ディアマンティナサウルス・川崎悟司イラスト集
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/dhiamanthinasaurusu.html

分類 恐竜・竜盤目・竜脚亜目・竜脚下目・ティタノサウルス科
生息年代 白亜紀後期
生息地域 オーストラリア
全長 18m
9800万年前、古代の超大陸ゴンドワナから分離する、直前のオーストラリアで生息していた大型の竜脚類です。
南米に生息していた サルタサウルスの近いティタノサウルス類といわれています。
体形はずんぐりしており、同じ場所で生息したとみられる同じくティタノサウルス類である ウィントノティタンは体高が高く細身な体形をしており対照的です。



● 恐竜の食べものとは?
  熱帯雨林リゾートの案内板





● 花いろいろ

2010年8月4日水曜日

クーンババ湖畔保全地区

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● 案内板


 久しぶりに「Coombabah Lakelands Conservation Area」へ出かけていった。
 ここは蜂蜜箱がおいてあるということで、どんなものかみたく、以前から行ってみたかった。
 が、探してもその入口がわからなかった。
 クーンババ湖の周りを車で回って、らしいところを当たってみたのだが。
 近くにある、ポニークラブや、ゴルフクラブの受付などで聞いてもまるでわからなかった。
 でも1年ほど前に偶然に見つけ、それから3,4回でかけた。

 もし、行ってみたいと思う方がありましたら下記になります。
 「UBD」のmap18[A2---H10]のエリアに広がっています。


 グーグルマップなら、
 「Rain Tree Glen, Coombabah,QLD 4216」
で検索して航空写真を出せばすぐに分かります。


 航空写真にはこの先の「ユリア・ストリート」が日本語で出てきます。
 


 下の写真のゲートはmap[J11]で上の地図では左側上の「Gate」と記載されている場所です。
 

● 入り口Gate

● パーキング

 久しぶりといっても家から10分ほど。
 地図的にはその下にあるハーバータウンのショッピングセンターに毎日のように行っているので、別に遠いところではない。
 近いといっていいほど。
 でもなかなか足が運ばない。
 ちなみにここ、バカでかく広いが、お手洗いも水飲み場もないので注意を要する。
 ちょっとやそっとじゃ、歩ききれない。
 よって、数回にわけて少しづつというのがいいと思います。
 手頃なのは自転車です。


 まずはカンガルー、ワラビーかな。
 たくさんいます。

● 隣の民家のオッサンの声でカンガルーがキョトンとしていた 
 ハーバータウン・ショッピングセンターの後ろにあたるところに、カンガルーが群れているという不思議。
 いつもは遠くから、こちらを観察しているだけですが、ときどき前を横切ります。


 もし、野生のカンガルーを見たかったハーバータウンへ行く前に、ちょっと寄り道でもと足を延ばせば、熱烈歓迎してくれることでしょう。







 さてさて、蜜箱ですが、今日やっとこ見つけました。
 でもこれ蜜箱というより、破棄された机の引き出しのように見えるのですが。
 持ち運びができるように、両サイドの握り手がついているためそうみえるのかもしれません






 写真やビデオでは見えませんが、この箱の周りをミツバチがブンブン唸りをあげて跳び回っている。
 よって、遠くからじわじわ近寄っておそるおそる撮っています。
 「熱烈歓迎」はお断りです。





 デッキウオークもあります。
 季節の週末には、カメラをぶるさげたバードウオッチャーも多数います。
 また、市役所では年に2回ほど鳥や野生動物の観察会をやっています。


 標識は完備されています。
 ここの道には名前がついています。





 では、三途の河原へ行ってみましょう。
 そこに行くには、多々の生きとし生けるものの死骸の山を踏みしめていかねばなりません。








 ここが賽の河原といわれているところ。
 でも最近は、4WDトラックが作業用に入ってきて荒らしているとのことです。




 「底なしの沼」もあります。
 なんでも、ここへ落ちたらずるずると引き込まれ絶対に助からないそうです。
 さらに一切のものが浮き上がってこないので、実際にここにどれだけの命が眠っているかは判らないということです。
 そのせいかカンガルーなどはこの沼のそばには決して近づこうとしないともいわれています。






 ここに生息する木はすべてやせ細って立ち枯れてしまいます。
 水面は緑の藻が覆い、この藻は沼に沈んだ生き物を栄養分にしています。


 『怖いですね』



● 花いろいろ