2010年2月12日金曜日

「縁:EN」に行く


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● 縁:EN Galley NONA BIA



 丁度、2月7日にブリスベンへ出かける用事があったので、日豪プレスで紹介されていた、美術展へ寄ってみた。
 サウスバンクだろうから帰りにでも顔を出してみようかと思っていたが、地図を調べるとまるで違う。
 シテイの北の方だ。

 ゴールドコーストの田舎に住んでいるとブリスベンのような大都市を走るのはまったく緊張が強いられる。
 一方通行やレーンの規制がきびしく、間違えた車線にのっていると、右折も左折もできず、とんでもないところに連れて行かれてしまう。
 車の多さには閉口し、パーキング場は5ドルから、路上のパーキングマーターは1時間1ドルだが、これが空いているのがなかなかみつからずに、最後はたった30分の用事のために駐車場にいれるハメになる。
 でもお金ですめば、いい。
 接触事故でもおこしたら目もあてられない。
 よって、シテイにいく前日は緊張してウトウトになり眠りが浅くなってしまう。

  なんとかパーキングもでき、用事をすませて、さて美術展の会場へ向かうことになった。
 地図を見ながら目的の幹線に出る道を行ったら、なんと交通止め。
 地図だとそこでハイウエイをくぐって、向こうの道がめざす幹線道路。
 が、現在その部分が工事中で、その現場に入り込んでしまった。
 係員に教えてもらって、「戻って、右折して、右折すると向こうに出る」とのことで、なんとか幹線へのった。
 目的地はこの幹線を右折する通りになるらしい。
 だが、この道、右折禁止。
 しばらくいってUターンして戻ってきて左折しようとしたが、道がない。
 幹線横のバイパスのようなところから左折するようで、幹線からは左折ができないようになっている。
 もう一度戻って、Uターンしてバイパスに入ってやっと、目的のグラフトン・ストリートを見つけて入り込むことができた。
 この道の左右、まったくの住宅地。
 おい、こんなところにギャラリーなんかあるのか?
 ところがあったのです。
 「Brisbane Institute of Art」
 取り壊しを待っているような裏寂れた建物で、やっているのだろうか?
 横から建物の裏に回り込んで駐車場に入ってほっと。
 2,30台の車を見たときは、ここかもしれない、という一抹の希望が出てきた。
 でももしかしたら、通り名はあっているが、この番地は別のところではないのだろうかとの不安はくすぶっていた。
 でもやはり、ここでした。
 無事交通事故も起こさず、着きました。

● 日豪プレス記事


 今日から23日まで。
 今日は金曜日で、こんな平日にやってくるもの好きはいないだろうと、作業用の脚立がおかれ、別のところではオネエサンが飾りつけに余念がなかった。
 つまり、早く行き過ぎたということのようで、メインは明日からといったところ。



 おいてあった、ピラリ1枚のビラ。
 1枚もらってもうない。
 つまりお客なんてまだこないから、とりあえず1枚置いておこうか、そんな風。



 スポンサーはワイン会社の「SIRROMET」、日本レストラン「BISWAMON」、それに美術関係の「CLEMENGER BBDO」とあります。




 「SIRROMET」は日本に輸出しているワイン会社で、ブリスベンとゴールドコーストの中間あたりになるマウント・コットンに膨大なブドウ畑をもっていて、そこにはワイナリーがある。
 おそらくクイーンズランド最大のワイナリーだろう。
 レストランがあり、試飲もさせてくれ、広い芝生のあちこちでは子どもが遊んでいる。
 アルコールの持ち込みは禁止だが、食べものは自由で週末になるとファミリーでどっとやってくる。
 ワイナリー見学もでき、この会社のオーナーのワインコレクションも公開されている。
 ヒナなときにでものぞいて見る価値はあります。
 ちなみに、ヘリポートもあり、お金持ちの社長さんは、自分のコレクションのワインを飲みたいときは、ここへヘリコプターでやってくるらしい。


 この美術展のタイトルは「縁 EN」。
 写真はコンデジで撮ったものですので、映像は悪いですがご容赦。









 まずはアーテイストのプロフィール。
 でも4枚しかなかった。
 たしか5人のはずだが。
 机の上にはダンボールがおいてあって、入ったときは展覧会場というより作業場といった感じでしたので、残る一人はまだ飾りつけられていなかったのでしょう。

 作業場をざっと見回ったというだけですが、展示作品のいくつかを挙げておきます。
 まずは、入り口から。



 作品から。

















 グルリと見て回っただけですので、詳細には述べられませんが、第一印象を。

 お上品にまとまっている


 「破綻がない」
 「危うさがない」
 「考え込むナニカがない」
 よって、ちょっと物足りない、喰い足りない。
 どうこういってみても、日本は高度に豊かで、安定した社会であることは事実。
 その枠組みのなかで安穏としているのか、あるいは縛られているのか、そんな感じ。
 場所を変えた海外で、閉塞感をぶち破るような、ナニカが欲しいのだが。





● 花いろいろ